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2008-05-21(Wed)

日本テクト NT-7001へのknoppix5.3.1のインストール(CF,USBメモリーへのインストール編)

 先日、KNOPPIX5.3.1DVD日本語版が発表されました。もともとUSBメモリーでEdu6のknoppixは使っていたのですが、せっかく新しいOSが使えるようになりましたので、5.3.1を入れる事にします(もちろん無料ですし)。インストールの方法はUSBメモリーと変わりませんが、ハードウェア準備編の写真に有りますように今回はUSBメモリーではなく、コンパクトフラッシュにインストールします。半分自分自身の備忘録ですが、USBメモリーでknoppixを使いたい方のお役に立てれば幸いです。

■KNOPPIX5.3.1を手に入れる
 http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/ に knoppix_v5.3.1DVD_20080326-20080408-AC.iso が有りますのでダウンロードします(4.3Gありますので時間が掛かります)。次にこれをDVD-R、DVD-RWに焼きます(直接isoファイルを焼いても使えません)。円盤の作成の方法は省略しますので、どこかで調べてください。円盤を作成しなくても、knoppix_v5.3.1DVD_20080326-20080408-AC.isoをダウンロードして、WinRARなどで解凍したファイルを用いてUSBメモリーやコンパクトフラッシュ(以下CF)にコピーしても使えます。私自身、B's Recorder9を使ったところ、isoファイルをDVDではなくCDと認識してしまい、うまく焼けませんでしたので、直接CFにコピーしました。

■CFのフォーマット(Linux上から)
 まず、CFをフォーマットするのですが、その前に、領域を分けます。することは、Knoppix上から、パーテイションを分け、KnoppixをインストールするフォルダーをFAT32フォーマットします。KnoppixのDVDかCDを作り、他のパソコンなどでknoppixを立ち上げ、「システム」のPertation EditorもしくはQTPertedを用います。最近のknoppixは日本語表示だと思いますが、ドイツ語や英語でしか表示されなくても大体わかると思います。心配でしたら、データの入ったハードディスクは外しておいた方が無難です。

 容量全てをフォーマットする場合はWindows上からできますが、USBメモリーなどのストレージデバイスはWindows上からは第1パーテーションしか扱えませんのでパーテーションを2つ以上にはできません。全ての容量をを第1パーテーションにした場合、そのCFにはknoppix上から書き込めなくなります。2つ以上に分割する場合は、1つ目にknoppixを入れるとすると、2つ目以降はknoppix上で書き込めます。しかしこの場合、WindowsでCFを使い回す場合には、Windows上では1つ目のパーテーションしか見えませんので、knoppixの入っている1つ目のパーテーションでは読み書きできますが、2つ目以降を扱えません。

 わかりにくいですが、用途によって、割合を最適化する必要があります。例として、最初に書きましたKNOPPIX Edu6の場合、knoppixはCDなので700Mであり、USBメモリーは2Gでした。USBメモリーをWindowsの方で頻繁に使いますので、1.9Gと0.1Gに分けております。この場合、Windowsで使う時は、1.9G-0.7G(knoppix)=1.2GがWindows上で使う事ができ、Knoppix上では、700Mのknoppix(読み専用)と100Mのデータ保存用の領域が使えることになります。この100Mの領域はWindowsでは読めませんので、knoppixからWindowsにデータを持って行きたい場合には、ネット上に書き込むか、別のUSBメモリーなどで移動する必要があります。つまりこの領域はknoppix上でしか役に立たないので100Mに抑えてある訳です。

 今回は、knoppixでしか扱いませんので、4500M(4.39G)と残り3G強の2つのパーテーションに分割し、1つ目にknoppixを入れました。knoppixとNTFSは相性が悪そうなので、どちらもFAT32です。古いknoppixはFAT16の方が相性が良いようですが、FAT16は2Gの制限があるので、今回は使いませんでした。

■マスターブートレコードに書き込む(Windows上から)
 マスターブートレコードはハードディスクなどの記憶媒体の初めに読みに行く領域で、普段は目に触れない領域ですが、ここにknoppixを読みに行くように書かれていないとknoppixが立ち上がりませんのでこれを書き換えます。
 まず、syslinux-3.36.zipをどこかから拾ってきます。もっと新しいsyslinuxが有るかもしれませんが、3.36でとりあえず動きます。そのsyslinux-3.36.zipを何処でも良いのでzipが解凍できるソフトで解凍します。c:\syslinux-3.36というフォルダーに解凍した場合、c:\syslinux-3.36\win32syslinux.exeが有る筈なので、それを実行します。つまり、c:\syslinux-3.36に解凍した場合は、DOSプロンプトで以下の様に打ちます。
C:\Users\**(ユーザー名)>cd c:\syslinux-3.36\win32
C:\syslinux-3.36\win32>syslinux -ma m:
(syslinux-3.36.zipの解凍先がC:\syslinux-3.36で、CFがMドライブの場合(最後の「m:」がMドライブを示す))
 暫く待つと終了です。

■KnoppixをCFにコピー(Windows上から)
 Knoppix5.3.1の中身をすべてFAT32フォーマットした1つ目のパーテーションにコピーします。次に、\boot\isolinuxの中のファイルを直下にコピーします。例えば、M:\boot\isolinux\isolinux.cfgというファイルの場合、M:\isolinux.cfgに移動します。これをM:\boot\isolinux\の全てのファイルについて行います。そして、直下にあるisolinux.cfgというファイルをsyslinux.cfgに名前を変えます。

 これで立ち上がれば完成です。USBメモリーにknoppixをインストールする場合も同様で作る事ができます。立ち上げた後に、IPアドレスやサーバーのインストールなどの適当な設定をして、hda2に「現在の状態を保存」しておけば、次回からは、bootの時に「knoppix myconfig=/mnt/hda2」と打てば前回の設定が呼び出せます。USBメモリーの場合は、持ち歩いていれば、(うまく立ち上がる限り)どのパソコンからでも同じ環境が使える様になります。

 余談ですが、現在、1日くらい稼働させましたが安定しております。しかし、メールサーバーの構築に失敗しております。どなたかknoppixでメールサーバーを構築できた方は居りませんか?方法をご教授いただけると有り難いです。
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2008-05-21(Wed)

日本テクト NT-7001へのknoppix5.3.1のインストール(ハードウェア準備編)

 先日、日本テクトのNT-7001という組み込み用マザーボードを手に入れました。VIAのEDENの733MHzのファンレスのボードでコンパクトフラッシュを直接させば完全ファンレスのパソコンになるというものです。これでほぼ無音の家庭用サーバーを作るのが今回の目的です。今回はそのハードウェアの準備までです。

■用いたもの(トータル1万円は行かないと思います)
・日本テクトのNT-7001(マザーボード)
・ACアダプター(12V,1.5A以上は必要か?用いたのは2Aです)
・メモリーDDR-SDRAM(用いたのは512M)
・コンパクトフラッシュ(knoppix5.1.3なら4.3G以上、5.1.1などCDのknoppixなら700M以上、ファイルを減らすならそれ以下でも可。用いたのはPQIの8GBytes,120倍速です)

 購入したのがマザーボードだけのジャンク品ですので、説明書も有りません。マザーボードの起動には、別途の電源が必要ですので12VのACアダプターを用意します。このボードは、12V電源から4ピンのヒートシンク側の2本のどちらかに+極、反対側2本のどちらかに-極を差し込めば起動するというボードです。左端のヒートシンクの上側の赤と黒のコードが見えているのが電源を繋ぐ箇所です(赤が+、黒が-です)。とりあえず起動したので間違っていないと思います。



 EDEN 733MHzは15W Maxだったと思いますので、最低それくらいに耐えられる電源は必要です。私が用いたのは、たまたま使っていなかった12V,2Aの電源です。計算上24Wまで使えると言う事になりますが、私は工業系に詳しくないのでこれで常時作動させて良いのかはわかりません。良いと思っておくことにします。電源の配線はスピーカーコードですし、ACアダプターを繋ぐ端子を買い忘れたので、端子はゼムクリップを丸めたものです。恐らく工業系の方が見たら卒倒しそうな部品の選択だと思いますが、クリップやコードが発熱する事もなく動いているので問題ない事にしておきます。

 メモリーとCFは写真のように、刺さる箇所に刺せば完成です。OSが無いので使えませんが、電源を入れて、5-10秒くらいで音がすれば動いているはずです。モニターに繋げばBIOSの画面になります。この状態でknoppixの入ったUSBメモリーを差し込んだら、knoppixは動きました。これで終了してもおもしろくないので、後ほどコンパクトフラッシュにインストールします。

 knoppixでファンレスサーバーを作るのが目的になっていますが、とりあえずknoppixを選んだ理由を書いておきます。コンパクトフラッシュ(以下CF)は、原理上書き込みを繰り返していると劣化してデータが保持できなくなります。10000回しか書き込めないとか言われています。Windowsや他のLinuxはハードディスクにキャッシュを書き込むので、ハードディスク代わりにCFを使うと劣化が急速に進む可能性があります。仮に同じ箇所にキャッシュを1日に30回書き込まれたら、1年で寿命です。それに対し、knoppixは本来CDかDVDブートのOSなのでキャッシュの書き込みは行いません。したがって、キャッシュの書き込みで寿命を迎えると言う事はありません。それがknoppixを選んだ理由です。ところで、上でも出てきましたが、knoppixをUSBメモリーから立ち上げる方法が有ります。次回はその方法でUSBメモリーの代わりにCFにインストールします。(長くなりましたので次回へ続く)

 余談ですが、このマザーボードは業務用ですし、電解コンデンサーは全てSANYOですし、他を見ても信頼性の怪しそうな部品は無いように見えますので耐久性は悪くなさそうです。音質も、ヘッドフォン端子なので単品のプレーヤー並とは行きませんが、そのままでもまともな音質のポータブルプレーヤーくらいの音質は有ると思います。オンキヨーあたりのUSBサウンドユニットを取り付ければ高級オーディオとして使えるかもしれません(KNOPPIXで音が出るかは別問題です)。733MHzの低クロックとはいえ、44.1kHzのwavファイルを鳴らしたくらいでは問題はありませんでした。一方、動画再生はかなり厳しいです。横の解像度が1280のdivxファイルはまともに再生できません。DVDはぎりぎり見られる程度ですが、どう見ても駒落ちしていると思います。結局、家庭用のサーバー用途かジュークボックスあたりが、低消費電力と静音性を生かした使い道ではないかと思います。

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