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2008-11-16(Sun)

大部分が無料のソフトでのDVD-AUDIOの作り方(備忘録、暫定版)

はじめに
 最近はDVD-Audioが聴けるプレイヤーも色々あります。また、パソコンでも聴けますしパソコンも高音質化してますので利用できるようになりました。また、DVDは容量が大きいのでCDよりも高音質で長時間楽しむことのできる利点もあります。DVD-AUDIO作成について、私は以前から興味はあったのですが、対応ソフトがデジオンのDVDaudioくらいでしたし、解説も少ないこともあり、面倒なので等閑になっていました。

 最近になって、チャイコフスキーの交響曲全集のCD版(カラヤン指揮のものです)を手に入れた結果、作成を後押しされ作ることになりました。というのは、このCDは4枚組で、一方、交響曲は6曲なので、6÷4=1.5ということで1枚で1.5曲ずつになり、当然交響曲の途中でCDが終わるわけです。第2楽章で切れたりするのはどうなん?、興ざめちゃう?ということで、交響曲の終わりに円盤の終わりが来るようにしたかったわけです。DVDならCDの7倍くらい入るので曲の途中で終わることもありません。もともとがCD4枚なのでDVDの記録容量の7倍では容量が余りますし、せっかくなので、高音質になる(らしい)DVDオーディオを作ろうということになったわけです。また、フリーソフトも増えましたので作りやすくなったことも大いに影響しています。フリーソフトを開発してくださった方々に感謝です。

 以下の手順において88.2kHzで作っているのは、容量の問題です。CD2~3枚をDVD-Audio1枚にするには88.2kHzの方が1枚で済みますから便利です。もし、CD1枚からDVD-AUDIO1枚を作るのでしたら、素直に176.4kHzで作成した方が音質的に有利だと思います。今回の場合、もともと44.1kHzのCDでは可聴域以上の高音はほぼありませんし、176.4kHzですと容量的に3~4枚になり、作り直しても交響曲の途中で切れそうでしたので、88.2kHzで3曲ずつ2枚にしておこうという意図です。けちけちしないで2層DVDで1枚にしたらどうかと突っ込まれそうですが、反論はしません。もちろんその方が便利だと思います。価格が高いので、私の手元に2層DVD-Rが無かっただけです。

 もう一つの作ってみたくなった理由ですが、AMDのPhenom 2.4GHzというCPUを手に入れ処理が高速になったこともあります。Pentium4 2.4GHzの旧型デスクトップやAthron1.7GHzのノートパソコンでもメモリーさえそれなりに搭載していれば(512Mは必要なようです)、コンバートに掛かる時間は2~5時間の感じですので待つ(若しくは他の作業ををしている)ことができれば十分作れると思います。

 使用機器は、自作パソコン(Phenom 2.4G、メモリー4GB、サウンドカード クリエイティブ社 E-MU 1212M、パイオニア18倍速DVD-RWドライブ、その他の部品は省略)、スピーカー ダイヤトーンDS-37HRV、アンプ KENWOOD KA-VA4000です。何ともバランスの悪い組み合わせです。また、音楽を聞くパソコンとしては、デュアルコアなどのもう少しCPUを発熱しないものにして、静音化した方が良いように思えます。
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作業内容
 このblogの仕様のためか¥(半角)が\で表示されてしまいますので、ご了承ください。

wavファイルを作ります。
 まず、CDなどの音源からwavファイルを作ります。私は、foobar2000(フリーソフト)などを使いましたが、手段はいろいろですので適当にお探しください。

FUSEをインストールします。
 FUSEv022.zip、fftw-3.1.2-dll.zipをダウンロードし、解凍します。そして、一つのフォルダーにまとめます。FUSEv018.zipがあれば、FUSE.batが入っているので、FUSE.batを作る参考になります。H:\FUSEv022にまとめた状態で話を進めます。

FUSE.batを作ります。
右クリックして、新規作成-テキスト ドキュメントで「新しいテキスト ドキュメント.txt」といった名前のtxtファイルができるので、ダブルクリックしてメモ帳を開くなどして、編集する。新しいテキスト ドキュメント.txtのファイルね名をFUSE.batに変更します。実は*.batなら*の部分は何でも良いのですが、以下ではFUSE.batで説明します。
以下はその編集例です。

"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 14.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 15.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 16.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 17.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 18.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 19.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 20.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 21.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 22.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 23.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 24.wav
"H:\FUSEv022\FUSEv022.exe" -x 2 -g 1 -t 24 -b 23 -ms %1 25.wav

14.wav~25.wavまでの11個のwavファイルをを24ビット2倍サンプリングする例です(24bit88.2kHzのファイルが11個できます)。
-x 2は2倍サンプリング(2倍サンプリングでファイルの大きさは約3倍です。指定しなければ4倍サンプリングで176.4kHzになりファイルの大きさが約6倍になります)
-t 24 -b 23は音質に関係します。数が大きいほど音質は良くなるようですが時間がかかります。
-ms は使用するメモリーを減らすことができるが速度は低下する。
-g 1は音量調整を1倍にするはずです。指定しなければ自動調整です。
14.wavなど数字順にしてあるのは、後ほど数字順にDVD化されるからです。
その他解説や詳細は、一番下のリンク先を参照ください。

できあがったwavファイルをH:\FUSEv022\に入れておきます。

コマンドプロンプトでFUSEを実行します。
 Windowsボタン-プログラム-アクセサリ-コマンドプロンプトで立ち上がります。何度も利用するならショートカットが便利です。
H:\FUSEv022にインストールした(コピーしただけ)場合で説明します。<ユーザー名>はパソコンによって異なります。はENTERキーを押すことを意味します。ディレクトリー名などが長くて入力が面倒な場合は、最近のDOSプロンプトは手入力しないで貼り付けできますのでコピーして貼ればお手軽です。

C:\Users\<ユーザー名>\>h:
H:\>cd H:\FUSEv022
H:\FUSEv022>fuse

以上でFUSE.batが実行され、しばらく(元の音源の何倍かの時間)待てばアップサンプリングされたファイルが完成します。Phenom 2.4G、メモリー4Gでは、1時間15分程度でした。DVD-Audioを聞きながらですので、本来もう少し速く終わるのではないでしょうか。
以下、実行中のプリントスクリーンです(条件によって若干異なると思います)。



終了すると、H:\FUSEv022の中に、「14.x2.t24.Nd1.5.Rd0.5.g1.wav」などのファイルができているはずです(この例では11のファイルができます)。

dvda-author-08.09-12-dev.win32.installer.execdrfe-1_4.exeをインストールします。Windows版の場合、dvda-authorはリンク先の一番下のWindowsと書かれているものです。他はファイルの名前からしてLinux用だと思います。

作成後のwavファイルをdvda-authorをインストールしたフォルダーに移動します。
 14.x2.t24.Nd1.5.Rd0.5.g1.wavなど作成後のwavファイルをdvda-authorをインストールしたフォルダーに移動します(ここではC:\Program Files\dvda-author-08.09-devです)。

dvda-author.batを編集します。
C:\Program Files\dvda-author-08.09-devの中のdvda-author.batを編集します。無ければFUSE.batと同じように作ります。dvda-author.batを右クリック-編集で以下のように編集します。

dvda-author -o DVD -g *.wav
mkisofs -o image.iso -sort sort.txt -udf DVD

DVD-AUDIOのイメージを作成します
コマンドプロンプトを立ち上げ、以下のように入力するとDVD-AUDIOのイメージ作成が開始されます。

C:\Users\<ユーザー名>\>cd C:\Program Files\dvda-author-08.09-dev
C:\Program Files\dvda-author-08.09-dev>dvda-author -o DVD -g *.wav

Press key to continue...

と表示されれば何かキーを押して終了です。

本来は、ISOイメージができるはずなのですが、何故かできませんので、C:\Program Files\dvda-author-08.09-devのDVDフォルダーにできるAUDIO_TSをB's RecorderでUDF形式でそのまま焼いています(従って暫定版です。問題がわかる方はお知らせくださるとありがたいです)。それから、ライティングソフトも無料なら完全に無料でできるわけですが、ライティングソフトをインストールしすぎるのも不安定になるので、私は試しておりません。全てを無料にしたい方は、色々とフリーソフトは有るので適当にお探しください。下記のリンク先にもございます。

焼き終われば完成です。
 失敗して読めないディスクになるのが嫌だという方は、DVD-RWで試すことをお勧めします。


アップコンバート前と後で比較した感想など

 44.1kHz、16bitのCDと88.2kHzもしくは176.4kHz、24bitとはそれなりに違いました。もともと16bitの音源なのに違うとすれば、フィルターのせいでしょう。テレビに例えるなら、DVDをハイビジョンの解像度にできるテレビの映像のようなものでしょうか。失われたものを復元しているのか無いものを加えているのかは何とも言えませんが、音に関して言えば、音の立ち上がりの鋭さが違います。私の耳には低音も高音もはっきりと聞こえるようになったように感じられました。可聴帯域外の高音については、違うようには感じましたがプラシーボ効果かもしれませんので、まだ耳の良い小学生あたりにでも訊いてみた方が正確な評価だと思います。また、88.2kHzと176.4kHzでは、集中して聴けば違って聞こえますがCDとの違いほど大きくはないように思えます。176.4kHzの方がぞくっとするような音が多い様に感じます。結局、感覚の問題なので作って聴いてみてくださいとしか言いようがありません。
 私の説明でどれ程の方が興味を持たれるかわかりませんが、DVD-Audio作成のヒントにでもなれば光栄です。以前ほどソフトを選びませんし、1曲コンバートするのに一晩掛かったりもしませんし、24bit対応のサウンドチップ搭載のパソコンも増えましたので、DVD-AUDIOを作成する条件は良くなっているように思えます。ということで、興味があれば作ってみては如何でしょうか。また、このページへのご指摘、感想など頂けるとありがたいと思います。

参照ページ(敬称略)
Choi's Lab.
 http://choi.nuts-choco.com/
三食粥(旧三食ピザ)
 http://pizza3.jugem.jp/?eid=148
☆まんが王子のうっかり黙示録(仮題)★
 http://blog.livedoor.jp/dranoid/archives/50605439.html
CDをより高音質に!~ WaveUpConverter ~  ...powered by FUSE
 http://oak.zero.ad.jp/~zab88225/escute/download/waveupconv/
k本的に無料ソフト・フリーソフト
 http://www.gigafree.net/media/cdripping/
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